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ビスマルキアンの社会保障制度

「日本は未だにビスマルキアンの社会保障制度やってるの?」
と、問いかけたのは Dr. Jose Pinela 氏。
2007年5月、ハワイでの Pacific Rim Policy Exchange という会議でのこと。

ホセ・ピネーラ氏は、チリの労働・社会保障部門の長官を務めていた人物。
国際的には社会保障制度改革で、とても有名な方である。

「ビスマルキアンの・・・」というのは、故オットー・フォン・ビスマルクの政策全般を指す。ご存じの通り、ビスマルクとはプロセイン王国の首相、初代ドイツ帝国の宰相(1871年〜1890年)である。
カール・マルクスとエンゲルスが「共産党宣言」を執筆したのは1848年である。

明治政府の岩倉使節団(1871年〜1873年)が欧米視察したことは歴史的事実。
伊藤博文や大久保利通が、プロセイン(ドイツ帝国)から受けた影響は大きかった。会議に遅れていた伊藤博文のことを、明治天皇が「日本のビスマルクはまだ来ないのか?」と言われていたとか。
もっとも、直接指導をしたのは法学者であり政治家であった ルドルフ・フォン・グナイスト だった。明治政府はドイツ帝国を参考にしていたのである。

その後、ドイツの辿った道と日本が辿った道は誰もが知るとおりである。

ビスマルキアンの社会保障制度を維持するために「増税」が必要なのだ。

日本は未だにビスマルキアンの社会保障制度やってるの?

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