市民自治の可能性
はじめに
私は、ずっと一貫して「市民自治」を目指してきた。それは部分的な直接民主主義の導入にとどまらず、トータルな「市民自治による公共」づくりと言ってよい。そのイメージは【図】のようになる。※図は省略
『公共』とは本来、「官」だけが担うものではなく、民(市民)と官(行政)が両方で担うものだ。官が公共を独占したり支配する時代はとっくに終わっている。特にこれからは、官の担う部分はできるかぎり小さくしていく必要に迫られている。しかし一方で、民の担う公共をできる限り大きくし、内容も豊かなものにすることによって、公共全体は大きくしていくことが可能だと考える。小さな地方政府と大きな公共を実現したい。
また、市民が行政をコントロールするには、日常的な市民の参画やいざという時の市民投票制度はもちろん重要だが、基本は選挙だ。
この本では触れることはできなかったが、ローカルマニフェストの意義もここにあると思う。市民がマニフェスト選挙を通して、地域の理念や政策目標を選択していく。このことは、市民自治に不可欠だ。
私は学者ではないので、この本は理論書ではない。しかし、単なる我孫子市製の報告でもなく、我孫子市での実践を検証しながら、市民自治の普遍的な方向性を見いだしていくことをねらいとした。この試みが少しでも成功していればうれしく思う。
福嶋浩彦
(以上、前・我孫子市長の福嶋浩彦氏の著書の巻頭を引用した)
福嶋浩彦氏の講演は何度も何度も聴いた。
やっと、入手できた「市民自治の可能性・NPOと行政〜我孫子市の試み」。
絶版になっていて、古本市でしか入手できなかったのだ。
しかし、5,000円以上もしていたので手が出ずにいたのだ。
「市民自治」を、忘れさせられてしまった日本人。
「お任せ民主主義」の結果が、今の日本なのだ。
「合併」や「地方分権」など、上から目線の単なる制度変更で、真の改革はできないのだ。
幸いなことに「基礎自治体」は、住民がその気になれば「改革」できる。
しがらみのない、技術のある、子供にツケをまわさない首長や議員を当選させることができるのであれば変えられるのである。
JTR日本税制改革協議会は「選択肢」を提供するために汗を流している。
明日はその「選択肢」を提供することのできた自治体での投票日である。
【埼玉県杉戸町長選挙】
いしい幸子 候補
http://www.jtr.gr.jp/025sokuho/000720.html
【三重県松阪市議会議員選挙】
海住恒幸 候補
http://www.jtr.gr.jp/025sokuho/000611.html
植松泰之 候補
http://www.jtr.gr.jp/025sokuho/000696.html