『保守』
現在の日本には二種類の保守主義者が存在するようだ。
一つ目:昨日と同じ今日を望む者
二つ目:本来あるべき姿を望む者
どちらが本当の保守か?などという議論は不毛である。
双方が「こっちが保守だ!」と主張するのだ。
減税男は『二つ目』である。
民主党は政党としての公約から“消費税増税”の看板を下ろしたようである。
強い意思を持っての決定とは思えない。
増税政策は支持を失う。
権力を維持するためには、とりあえず言わないでおこう作戦なのだろう。
納税者は油断できない。
自民党は“消費税増税”が目玉公約のようだ。
理由はどうあれ『大きな政府』を指向していることには間違いない。
すでに自由民主党は『保守政党』ではないだろう。
西郷隆盛南洲翁遺訓 十三則
税金を少なくして国民生活をゆたかにすることこそ国力を養うことになる。だから国(政府)にいろいろ事柄が多く、財政の不足で苦しむようなことがあっても税金の定まった制度をしっかり守り、上層階級の人たちを痛めつけたり下層階級の人たちを、しいたげたりしてはならない。昔からの歴史をよく考えてみるがよい。道理の明らかに行われない世の中にあって、財政の不足で苦しむときは、必ず片よったこざかしい考えの小役人を用いてあくどい手段で税金をとりたて、一時の不足をのがれることを財政に長じたりっぱな官吏とほめそやす。そういう小役人は手段を選ばず、むごく国民を虐待するから人々は苦しみに堪えかねて税の不当な取りたてからのがれようと、自然にうそいつわりを申し立て、また人間がわるがしこくなって上層下層の者たちがお互いにだましあい、官吏と一般国民が敵対して、しまいには国が分離崩壊するようになっているではないか。