Web通信 -2002.11.13-

◆共和党勝利の秘密とは?〜2002年米国中間選挙を振返る〜◆

なぜ 共和党は勝利したか?

減税を推進する共和党
2002年11月5日に行われた米国の中間選挙では、上院・下院とも共和党が多数党となりました。
米国の2大政党である共和党は、有権者の税に対する選択肢を提供しています。共和党は「減税」です。共和党が減税を重視するのは、今にはじまったことではありません。「政府に解決を求めてはいけない。政府に問題があるからだ。」という言葉は、1980年のレーガン大統領の就任演説の言葉です。レーガン大統領の属した共和党は、政府の役割を限定し民間の活力を重視し ています。ゆえに税金は安くあるべきだと主張するのです。
納税者を守らないモンデール候補と、納税者を守るコールマン候補
ミネソタ州から上院議員に当選したコールマン氏は、元駐日大使でもあり副大統領であったモンデール氏と戦いました。モンデール氏は納税者保護誓約書にサインをしなかったのに対して、当選したコールマン氏は減税の必要性を明確に認識し、納税者保護誓約書にサインをしていました。
日本人になじみの深いモンデール候補と当選したコールマン氏は、それぞれが増税と減税の選択肢でした。ミネソタ州の納税者は減税を選択し、その結果として納税者保護誓約書に署名したコールマン氏が当選したのです。
税に対する姿勢が問われる選挙
主権者は税をコントロールすることができます。税をコントロールするためには、候補者には税に対する考え方を明確にすることが求められます。候補者達は、納税者保護誓約書に署名することで、自らの税に対する姿勢を 明確にします。
税の運用を委ねられようとする候補者は税に対する考え方を明確にしなければなりません。民主主義を大切にするならばアメリカと日本に違いはありません。

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